気が向いて入力する東京

/耳をすます/日記

新聞を買う

「おばちゃん新聞ちょうだい」
「あら悪いねえ昨日の新聞しかないやい」
「じゃあ昨日の新聞でいいや」
  1. 2008/01/14(月) 08:46:44|
  2. 小説

小説 3月22日

目が覚めると僕は衝動に駆られていた。そのとき既にステージ上で銀杏BOYSをはるかに超えた命がけのパフォーマンスで君たちを魅了していた。上半身裸の僕はドラムに背中から倒れこんだ。ドラムが崩れていた。起き上がると、今度は会場へとダイヴした。へとへとになった僕は、メンバーと控え室で座り込み下を向いていた。

僕は何かが降ってくるのを待った。そしていつも思い浮かぶことが思い浮かんだ。それをまた今日も繰り返すのかと思うとどうしたって慎重になるだろう?布団から出るのはどうしたって億劫でもう布団から出たくないのだ。しかし僕はまた布団から出た。布団の外には何もないというのに。そして僕は顔を洗い、湯を沸かす。湯を沸かしながらまたコーヒーを飲むのかと思いうんざりした。光を浴びることは体の周期リズムを整えるのに役に立つと聞きかじってしまったことを信じ日の光を浴びようとカーテンを開けたら曇っていた。カーテンを開けても閉めていたままとあまり変わらなかった。拍子抜けかと思った。湯が沸いたので、インスタントコーヒーの粉をコップに入れ、それから湯を注いだ。いい香りだと思った。こんな生活を送りたいと思った。こんな生活を送っているじゃないか。コーヒーに口をつけた。味のことなんてたいして気にしていなかった。

‘その感覚’だけが僕の中にあった。

眠るべきか起きているべきか。今日は起きていよう。ジーンズにTシャツ、その上に襟のあるシャツを着、セータをかぶる。今日のくつ下は、これにしよう。そしてお気に入りのジャンパー。靴はTORIPPENにしよう。鍵が閉まっているかどうか確かめ外へ飛び出すのだ。

なんて憂鬱なんだろう。なんて不安なんだろう。なんで戦争をしている人たちがいるんだろう。この変態めが!

今日は3月22日。暖冬と囁かれた冬だった。まだ冬だろうか?まだ、桜は咲いていない。4月1日は桜が咲いているだろうか?桜にだまされる。季節は変化し続けている。冬から春に変わる。冷たい日に暖かい日が混ざりだす。そこへ桜が、日本を占領する。潜伏期間を終えいきなり現れ散っていく。そのうちにゴールデンウィークになっていたりしてあっという間に梅雨になるから油断出来ない。どうしたって油断してしまうよ。
渋谷駅で降りると今日も人がたくさんいた。僕もそのたくさんの中の1人の流れる難民だ。その流れは僕たちがつくっているのだ。僕は僕の流れをつくり出すしかない。誰かの流れに乗ることは出来ないのだ。なぜなら、その流れに乗るとその人の家に行き着いてしまうからだ。自分のつくった流れに乗って自分の家まで行くなんてなんてこと!
  1. 2007/03/22(木) 20:34:07|
  2. 小説